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守谷市にある空き家をどうにかしたい!|守谷市の補助金と賃貸&売却相場

守谷市にある空き家をどうにかしたい!|守谷市の補助金と賃貸&売却相場

2022.09.07 13:33comment(0)


都心からのアクセスが良く、2022年の公示地価も前年比+1.85%と人気の茨城県守谷市。
守谷市の空き家を手にした場合、どのような対処方法があるのでしょうか。

今回は、守谷市の空き家の対処をどこに依頼すべきか、守谷市の空き家の補助金制度についてなど詳しくお伝えしていきます。

守谷市にある実家が急に空き家に! どこに相談する?

守谷市の空き家を手に入れる一番高い可能性は、実家が守谷市にあり、それを相続することになったケースです。
事前知識がないと、いきなり空き家を手にしてもどうしていいのか対応に困ります。
まずはどこに相談すべきなのかを確認していきましょう。

守谷市には、空き家を売却したい・貸したい人と、空き家を購入したい・借りたい人の橋渡しをしてくれる「空き家バンク」という制度があります。
仲介手数料を抑えたい人には魅力的な制度なのですが、2022年7月現在で登録されている空き家物件が0件となっており、あまり積極的には利用されていないようです。
こちらの登録や問い合わせは「都市整備部都市計画課」です。なお空き家バンクの利用登録をしていないと内覧はできない仕組みになっています。

空き家の売却や賃貸の利用ではなく、守谷市に寄贈したい場合も都市計画課で受付しています。
受理されるには条件が厳しく、地域の交流の場として利用価値があったり、防災倉庫建物を建てる場所に適していなければいけません。

ですから不動産会社に仲介してもらい、空き家の買い手や借り手を探すのが一般的です。
「SUUMO」や「HOME4U」といった不動産ポータルサイトを利用し、まず一括査定するのがいいでしょう。こちらで適正価格がわかります。
いくつもの不動産会社が登録していますので、該当する中から一番良い条件の不動産会社を選んで、物件の売却や賃貸について相談します。
いきなり不動産会社に依頼すると適正価格が分からないため、損をする可能性がありますから注意してください。

全国大手と地元密着型の不動産会社ではどちらがいい?

仲介を依頼する不動産会社は大きく分けて、「全国大手」と「地元密着型」の2つです。
知名度が高いから全国大手に依頼すればいい、という考え方では自分の空き家に最適な不動産会社を見つけられません。

それぞれのメリット・デメリットを確認していきましょう。

  • 全国大手
    メリット:登録している顧客が多い。分社化運営しているため専門性が高い。実績がある。
    デメリット:顧客が多いため対応がドライで不十分になることがある。築年数が古いと対応が二の次になることがある。
  • 地元密着型
    メリット:地域の情報に精通しており、人脈も豊富である。築年数が古くても人脈を活用することで希望価格が通りやすい。対応が親身である。
    デメリット:認知度が低く、顧客数は少ない。

いくら人気の守谷市とはいえ、都心などとは違うので、全国大手の不動産会社では、やはり築年数が古いと値下げなどを行い買い手や借り手を見つけようとします。
その点、地元密着型の不動産会社は地元の情報に精通しているので、ニーズを見つけてくれやすく、値下げなどを行わなくても買い手や借り手を仲介してくれる可能性が高いのが魅力です。

とはいえ、信頼できる地元密着型の不動産会社を探す必要がありますので、守谷市などで「空き家セミナー」が開催されている際には参加して情報収集するのがお勧めです。
長く続いている不動産会社はそれだけ地元から信頼されている証ですし、売り込みをしない会社の方が信頼できます。
ただし、そういった会社ほど自分から情報を取りにいかないと見つけるのが難しいのが難点です。

守谷市で空き家活用やリフォームに使える支援制度

現状として、守谷市で空き家活用やリフォームに使える支援制度は以下の通りです。

以下の支援制度のほか、過去には上限10万円の「守谷市住宅リフォーム資金補助金交付制度」がありましたが、残念ながら2022年7月現在は受付していません。
ただし、今後受付が再開される可能性もありますので、守谷市役所のホームページ上で定期的に情報を確認してみましょう。

住宅の耐震・バリアフリー・省エネ改修工事に伴う固定資産税の減額

守谷市の空き家を手に入れた後、そのままでは古すぎて買い手も借り手も見つからない場合、改修工事などを行う必要があります。
ここで空き家の耐震工事やバリアフリー・省エネ改修工事を行うと、必要書類を「守谷市役所税務課資産税グループ」に提出することで、翌年度の固定資産税が一定額減額されます。

  • 耐震改修
    改修工事費用50万円以上、工事完了後3カ月以内に必要書類を提出すると翌年度の固定資産税1/2が減額となります。
  • バリアフリー改修
    手すりの取付や浴室やトイレの改良、床の段差の解消などがバリアフリー改修工事として認められています。
    新築から10年以上経過しており、補助金等を除く自己負担額50万円以上が該当です。
    65歳以上または、要介護認定・要支援認定を受けている、障がいを持っている人が居住することも条件のひとつになります。
    必要書類を提出すると翌年度の固定資産税1/3が減額となります。
  • 省エネ改修
    太陽光発電装置や高効率給湯器などの設置が対象となり、補助金等を除く自己負担額が60万円以上であれば、必要書類を提出することで翌年度の固定資産税1/3が減額となります。
    ただし、二重サッシ化など、窓の改修工事は必ず含むことが条件となっています。

空き家等活用コミュニティ推進事業助成金

守谷市には、自治体や町内会のコミュニティサロンを開設・運営する際には毎月上限95,000円の家賃を助成する「空き家等活用コミュニティ推進事業助成金」という制度もあります。
ただし、こちらは借り手側への助成金です。

とはいえ、手にした空き家がこの制度が適用できる空き家に該当する場合、借り手がつきやすくなる可能性があります。
コミュニティの場を探している借り手がいないか、自治体に確認してみるのもいいでしょう。

空き家のまま維持する場合にかかる年間コスト

空き家を売却せず、貸すこともせずにそのまま維持した場合、年間にかかるコストはどのくらいになるのでしょうか?
必要経費としては都市計画税を含む固定資産税、火災保険、修繕費、そして管理業者に管理を委託することで月に1万円前後かかりますから、年間でおおよそ50万円ほどです。
そう考えると、なにもせず放置しておくのは大きな損になることが分かります。

借り手が見つかるなら貸した方がお得ですし、買い手が見つかるなら、早いうちに売却してしまう方が、それ以降の維持管理費やそれに関わる時間が一切かからないことを考えると、費用だけではなく手間や時間の面でも大きなプラスと言えるでしょう。

また空き家の老朽化があまりにひどい場合は、「特定空き家指定」となり、更地と同じだけの固定資産税がかかってしまうケースがあります。
こうなると固定資産税だけで一般の空き家の6倍ほどコストが多くかかりますので、空き家の放置にはくれぐれも注意が必要です。

守谷市の空き家売却&賃貸価格相場

守谷市の空き家のニーズがあるのか?といった点ですが、冒頭でお伝えしたように、守谷市はつくばエクスプレス快速電車の停車駅になっており、最短32分で都心まで行けることから利便性が高く、3年連続で住み心地ランキング1位ということもあり人気の地域です。

また、コロナ禍が長引いた影響でリモートワークや巣ごもりの需要が増し、守谷市の移住者は大きく増えています。2022年にはついに人口7万人を突破しました。
ちなみに昭和50年(1975年)の頃は人口1万4000人ほどでしたから、47年で約5倍になっています。

さらに、守谷市の空き家活用は、新築建設中の家庭が仮住まいとして利用するケースもあります。
このようにさまざまな理由で、守谷市の空き家のニーズは非常に高いと言えます。

守谷市の2022年の公示地価は1坪あたり35万7,470円で、前年比は+1.85%と大きく上昇しています。
守谷市の土地の公示価格は2013年以降横ばいが続いていましたが、2022年に大きく上昇しています。
全国の市町村の公示地価ランキングでも上位13%以内に入っており、守谷市の土地は全国的に見ても資産価値が高いです。

守谷市内でもエリアごとの地価は大きな差があります。主なエリアについて以下の通りまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

エリア最寄駅坪単価
中央1丁目守谷駅68万4,297円
中央4丁目守谷駅66万1,157円
▶守谷駅周辺の平均値44万1,983円
松波青葉1丁目守谷駅41万9,834円
ひがし野1丁目守谷駅41万6,528円
けやき台5丁目南守谷駅36万330円
美園2丁目南守谷駅30万2,479円
御所ケ丘2丁目新守谷駅25万2,892円
みずき野1丁目南守谷駅23万1,404円
薬師台7丁目新守谷駅22万1,487円
▶南守谷駅周辺の平均値 22万1,046円
▶新守谷駅周辺の平均値20万1,763円
緑2丁目守谷駅12万661円
本町字中割南守谷駅7万1,404円

(2022年公示地価より)

守谷市内で地価の最も高い地点は守谷駅直近100mほどの中央1丁目辺りで、1坪あたり68万4,297円となっています。
守谷駅周辺の公示地価は36万円~67万円が多く、平均単価が44万円台と高値の地域となっています。

南守谷駅周辺は、平均値は22万円台となっていますが、10万円台を切る地点もある一方で、けやき台のように36万円台の高値の地点もあり、地点によって価格差が大きいのが特徴です。

また新守谷駅周辺では25万円台の地点が多く、平均値も20万円台と価格に大きな差がないエリアと言えます。

守谷駅はつくばエクスプレス線と関東鉄道常総線の乗車駅となっており、都心へのアクセスが便利な駅です。
南守谷駅と新守谷駅は関東鉄道常総線の駅となっており、真ん中に守谷駅をはさみそれぞれ守谷駅まで一駅3分ほどとなっています。

またSUUMOでは守谷市の物件が42件紹介されており、その平均価格は1坪26万8,000円となっています。(2022年8月現在)

2022年に放送されたフジテレビの番組「所JAPAN」では、守谷市の特集が組まれ、その人気ぶりとともに、元パリコレモデルの林マヤさんが12年前から住んでいることが紹介されました。
都心で働きつつも、家庭農園を楽しみ、生活費を東京に住んでいた頃の1/3に抑えることができるなどのメリットを伝えています。

まとめ

全国的に見て平均以上の人気を誇る守谷市の空き家を手に入れた場合は、かなりのチャンスと捉えていいでしょう。

ただし、そのまま放置しても維持コストがかかるだけですので、守谷市の土地の売買に詳しい不動産会社や仲介業者に積極的に相談して、良い条件で売却したり賃貸物件として資産活用したりするのがいいのではないでしょうか。

リフォームして賃貸として活用する際には、守谷市には固定資産税減額の支援制度もありますのでぜひ利用してみてください。

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