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取手市って住みやすい? |取手市の住み心地や土地の価格について

取手市って住みやすい? |取手市の住み心地や土地の価格について

2022.01.19 16:23comment(0)



茨城県の最南部に位置する取手市は、その立地から都心へのアクセスがしやすく、ほどよい距離感でつながる街。
舟による輸送や交通の便が良く、宿場町として発展しました。今でも昔ながらの渡し船が運航するなど、自然環境と歴史を感じさせてくれます。
また、数々の芸術家などを輩出してきた東京藝大のキャンパスは取手市にあることをご存じの方は少ないかもしれません。

この記事では、立地、環境、アートなど「ほどよく絶妙なまち」の取手市のさまざまな魅力を詳しくご紹介します。

取手市ってどんなところ?

県南部にある取手市は、都心からは茨城県の玄関口にあたります。千葉県とは隣り合っており、我孫子市や柏市とも近いことが特徴です。

人口

取手市の人口は約10.7万人(2021年1月現在)です。2005年に市町村合併が行われ、人口は10万人を超えました。
茨城県で10万人を超える街は7市のみですから、茨城県の中でも比較的に人口が多い街であるといえます。

世帯の特徴

自治体が発表している取手市の人口移動をみると、取手市は転出よりも転入が上回っています(2021年11月現在)。
子育てや住宅取得の支援などにメリットを感じることが、他地域からの住み替えの要因と考えられます。

生活利便性はバッチリ! 「面白さ」も兼ね備えた取手市の魅力

取手市は電車でも車でも他地域へのアクセスが便利な街です。
また、買い物などの利便性も高く、アートを活用した個性的な発見もある「面白さ」も魅力です。

始発駅で通勤ラクラク! 都心まで最短34分!

取手駅は常磐線快速や千代田線の各駅停車の始発駅です。上野駅には最短34分、品川駅には最短49分と首都圏並みの通勤・通学時間でアクセスできます。
さらに、始発駅ですから、ラッシュ時でも座って通勤することが可能です。

常磐線は、千代田線や小田急線など私鉄への乗換が豊富なこともメリットです。都心のどの場所へ移動するにも、アクセス経路が組み立てやすいのは魅力的です。

都心との行き来で気なるのは「終電は何時か」ということではないでしょうか。
目安としては、平日は上野駅発から午前零時頃、品川駅発から午後11時半頃、東京駅発から午後11時45分頃などとなっており、土日でも午後11時後半から午前零時頃がほとんどで、終電時間に比較的ゆとりがあります。

国道6号線と294号線が通り、車での移動もバッチリ

都心から太平洋沿岸を北上する国道6号と、茨城県を縦断する国道294号の両方が通っており、どちらも交通の要衝となっているため車での移動もしやすい場所です。
幹線道路にアクセスしやすいことは、移動時間の短縮にもつながるため大きなメリットのひとつといえます。

駅前でひと通りの買い物ができ、郊外の直売所では地元野菜が格安

取手駅の駅ビル「atre(アトレ)取手」には、トレンドファッションの店舗はもちろん、書店やドラッグストア、食品売り場、100円ショップやレストランまでなんでも揃います。
駅前という立地でありながら、日用品の数々まで一度で買い物が済むのは便利ですね。

地元産の農産物がほしい方には、直売所がおすすめです。取手市の複数の場所に直売所が点在しており、新鮮な野菜はもちろん、果物や漬物、加工品などが販売されています。
作り手を身近に感じる安心・安全な農産物をお手頃な価格で購入可能です。

大型ショッピングモールが完成予定! ますます便利に

取手駅西口周辺には、再開発事業として2025年完成予定の大型ショッピングモール建設が進められています。
日本最大級の敷地面積のイオンモールと大規模な高層マンションが完成します。必要なものがすぐに揃う効率的な買い物ができて、利便性が高いでしょう。

東京藝大とコラボするアートの街

最先端の芸術を学ぶ学生たちが通う「東京藝大」のキャンパスがある取手市には、アートを感じさせるスポットが数多く点在します。
市民会館や線路擁壁、団地の壁面などに色彩豊かな壁画が描かれ、訪れる人々の目を惹きます。

自治体や民間事業者と東京藝大のコラボレーションによるアートイベントも盛んに行われています。
夕景を彩るアートプロジェクションマッピングなど、市民も参加できるさまざまなアートイベントが満載です。

【口コミ情報】取手市への移住者&取手市の住民が語る、地元取手市の魅力

  • 40代女性
    都内に電車で通勤していますが、始発で座っていけるのが助かります。共働きなので、帰りに駅ビルで日常の買い物が済ませられるのもありがたいですね。
  • 60代女性
    JAの農産物直売所「夢とりで」でよく野菜を買います。地元の野菜が新鮮で安いので助かります。
    スーパーでは見かけない地元の加工業者や小売業者のおせんべいなども並んでいて、地元を応援する意味でも、ついたくさん買ってしまいます。
  • 40代男性
    ドライブが趣味なので、取手市はあちこちへの車移動が便利でいいですね。休日は子どもを連れて県内のレジャースポットなどへ出かけています。
  • 30代女性
    2025年にショッピングモールができるのが今から楽しみです。
    今は隣の守谷市のイオンタウン守谷やアクロスモールまで車で出かけているので、地元にオープンしてくれたら買い物がとても便利になります。

取手市の子育て環境

取手市で子育てを考えている家庭では、どのような子育て環境になっているか気になるところでしょう。
取手市の保育園の状況や学童保育、その他の子育て支援の特徴について紹介します。

保育園の待機児童が少ない! ママが働きやすい街

令和3年(2021年)4月現在で自治体が発表している取手市の保育施設は25事業所です。
また、その施設に入所している児童の数は1,855人で待機児童は「0人」となっており、前年よりも待機児童は24人減少しています。
待機児童が多いと、子どもを預けられず働けない環境になってしまいますが、取手市は待機児童がおらず、子育て中のママが働きやすい環境といえるでしょう。

また、取手市のホームページでは、保育施設の現在の空き状況が確認できるようになっています。
0歳から5歳児までどの施設でどの年齢の児童に空きがあるか分かるため、春の入所以外の時期でも働きはじめるタイミングで預け先を探すことができます。

保護者の就労が必須ではない! ユニークな取手市の「放課後こどもクラブ」

小学生の子どもがいる親が安心して働き続けるには、学校が終わってから夕方まで子どもを預ける場所が必要です。いわゆる「学童保育」です。
学童保育は主に仕事を持つ親のために設けられているものですが、取手市では、「学童保育」としての事業と、「放課後に子どもたちが安全に過ごせる場所の提供」と両方の役割を兼ねた「放課後こどもクラブ」を開設している点が特徴です。

「放課後こどもクラブ」は、学童保育と同じように平日は授業終了後から午後7時まで、土曜日は午前8時から正午まで。
学校休業日及び長期休業期間(月曜日から土曜日)は、午前8時から午後7時までたっぷり利用できます。
利用にあたっては、保護者が仕事に就いているという要件がないため、ボランティア活動や自営業の手伝いなど、就労証明がしにくいケースでも利用しやすい制度です。
ママが社会とつながりやすく、働きやすい環境が整備されています。

適度に都会、適度に田舎でほどよくのんびり子育て

子どもが自由にのびのびと遊べる環境が身近にあることは、子育てには重要なポイントです。
取手市には、大型遊具設備が整った公園やグランド、テニスコートなどスポーツ施設がある公共の場がたくさん揃っています。

「北浦川緑地」は、県営の大型公園で、多目的広場や小さな子どもも楽しめる大型複合遊具が充実しています。
バーベキュー設備があるほか、公園では珍しいスケートボード場もあります。幅広い年齢層が楽しめる憩いの場ですね。

美しい桜並木が続く自然いっぱいの場所といえば、「とがしら公園」です。
芝生の上でくつろいだり、アスレチック型の遊具で遊んだり、日常使いにもぴったりの場所です。

また、取手市の北には「藤代スポーツセンター」があります。ドーム型の体育館をはじめ、グラウンドやテニスコートなどスポーツ施設が充実しています。
各種大会やイベントなども行われ人気の場所となっています。

「取手市ウェルネスプラザ」のキッズプレイルームは、プレイジムが充実した屋内型施設です。
クライミング遊具やエアトランポリンなど、天候を気にすることなく体を使ってのびのび子どもを遊ばせることができます。
絵本コーナーや小さなお子さんのためのエリアもあり、ゆったりした空間で子どもと触れ合える、子育て中のママやパパに人気のスポットです。

芸術家パートナーシップ事業で本物に触れる体験を!

取手市では、児童のころから芸術に自然に触れる機会が数多く設けられています。
芸術家パートナーシップ事業により、写真や映像、絵画など、さまざまな分野の芸術家のみなさんが「放課後こどもクラブ」で制作体験をするなど、他ではできない貴重な体験が実現します。

市内小学校と東京藝大の文化交流も盛んに行われており、美術・音楽を中心に東京藝大の学生が小学生に創作指導をするなど、本物アートの魅力に触れられます。
子どもたちに豊かな感性が育まれることでしょう。

【口コミ情報】取手市の子育て環境

  • 30代女性
    適度に田舎で、自然豊かな公園がたくさんあるので子どもをのびのび遊ばせてあげられます。
    利根川河川敷にある取手緑地運動公園ではバーベキューを楽しんだり、野球チームやサッカーチームの練習にも使われていたり、休日にはいつも子どもたちの元気な声が聞こえます。
    夏は取手花火大会や八坂神社の大祭も盛大で、毎年楽しみにしています。
  • 40代女性
    働いていなくても学童保育が利用できるのが本当に助かります。
    就職活動中に安心して子どもを預けることができたので、希望通りの職種に就職することができました。
  • 40代男性
    学校で子どもが市内で活動するアーティストに歌や絵画を教わってきたことがありました。
    身近に本物の芸術に触れる機会があるので、子どもたちの情操教育に良い環境だと感じています。

取手市に家を建てる場合

取手市に家を建てるには、土地の相場価格や戸建て費用などはどのくらいの目安になるでしょうか。
土地や建物の価格相場をご紹介します。

今が買い時かも! 取手市の土地の価格

はじめに、取手市の2021年の基準地価について、平均価格は約15.6万円/坪です。前年よりも平均価格は1.27%程度下がっています。
エリア別でみる地価平均ランキングでは、最も高いのが「取手駅周辺」で約21.3万円/坪、次いで「戸頭」が約18.4万円/坪となっています。最も低いのは「ゆめみ野」で約9万円/坪です。

取手市の宅地の平均価格は1坪約14.6万円と見込まれており、今後は大型ショッピングモールが完成するとともに周辺は値上がりすることが予想されます。
2025年には完成予定ですから、値上がり前の購入も視野に入れておくとよいでしょう。

一戸建ての平均面積

取手市の戸建ての平均的な土地面積は、220㎡(約66坪)ほどです。戸建ての敷地面積としては、狭すぎず広すぎず、住宅と車1台の駐車スペースを確保できると考えられます。

取手市の戸建ての平均的な床面積は、143㎡(約43坪)ほどです。
建物の面積は家族数によっても異なりますが、一般的には、3~4人家族の場合で35坪から45坪ほどの範囲内が多いでしょう。

価格相場比較

取手市のエリア別の地価をそれぞれ比較してみましょう。
下記はあくまで平均的な坪単価です。土地の価格は形や立地条件などによっても異なりますので、目安として捉えましょう。

エリア名坪単価平均
取手駅周辺21.3万円/坪
戸頭18.4万円/坪
寺原17万円/坪
西取手16.9万円/坪
稲戸井12万円/坪
新取手9.5万円/坪
ゆめみ野9万円/坪

補助金を上手に使えばお得に移住できる

取手市では、移住者などが住宅を取得する場合にさまざまな補助金事業を行っています。

2024年まで使える取手市の住宅取得補助金

2024年3月31日まで延長された、市内定住化促進のための「住宅取得補助金」で、一定の要件に該当することで最大50万円が補助されるものです。
工事着工前に住宅建築計画の認定を受ける必要があります。

【補助金の額】
  • 住宅ローン額の3%(上限30万円)
  • 以下の申請者の場合は加算額あり(最大合計50万円)
    1. 居住誘導区域内に所在・・・10万円
    2. 同一世帯に15歳に達する日以降の最初の3月31日までの親族がいる・・・5万円
    3. 主な勤務地が市内にある・・・5万円
【住宅ローン要件】
  • 返済期間が10年以上、借入目的は住宅取得費用と土地取得費用であること
【対象要件】(一戸建て)
  • 自己の居住の用に共すること
  • 玄関、居室、便所、台所、浴室がある
  • 居住用の床面積が75㎡以上かつ延べ床面積のうち居住用面積が2分の1以上
  • 長期優良住宅建築用の計画の認定通知書が交付されている
  • 平成28年(2016年)4月1日以降に建築基準法の確認済証が交付されている
  • 住宅完成後に建築基準法の完了検査後に検査済証が交付されている
  • 市内の市街化区域に所在している
  • 住宅の敷地の一部が急傾斜崩壊危険区域または土砂災害特別警戒工一以外である
  • 住宅の敷地面積が165㎡(50坪)以上
  • 敷地内緑地化基準に基づき敷地の5%以上が緑化されている
  • 住宅所得補助金の利用をしていないこと

その他、市税の滞納がないことや、住居に居住し取手市の住民票があることなどが要件となっています。

働く移住者を応援! 「わくわく取手生活実現事業補助金」

移住者に向けて、取手市では「わくわく取手生活実現事業補助金」があります。
東京23区や東京圏に在住または23区に通勤している方が移住する場合に、移住支援金の対象とあとなる就業先とマッチングを行い就職したとき、または県内で企業し「地域課題解決型起業支援補助金」の交付決定を受けたときには、世帯100万円、単身60万円の移住支援金が支給されます。

コロナ過以降、テレワーク勤務も普及してきましたが、テレワークによって移住した方々も支給の対象です。
一定の要件に該当すれば支援金が給付されますので、移住時に引っ越しなどの費用負担も軽減できます。

【移住元に関する要件】
  • 2020年2月13日から2021年2月28日までに住民票を移動した方
  • 2021年3月31年以降に住民票を移動した方(東京、埼玉、千葉、神奈川エリアなどが対象)
【移住先に関する要件】
  • 2019年6月1日以降に取手市に転入している
  • 申請日において取手市に転入後3カ月以上1年以内である
  • 申請日から5年以上継続して取手市に移住する意思がある

まとめ

取手市はJR常磐線の利用で首都圏へのアクセスもしやすい街です。通勤時間では東京圏から通勤している方々と通勤時間の負担は大きく変わりません。
それでいて、自然が豊かであったり本物アートに触れたり、買い物の利便性も高く、便利でいながらのびのび暮らし首都圏との往来もできる理想的な場所です。

将来的に住居を考えている方はぜひ取手市を検討してみてはいかがでしょうか。

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